2010年6月24日木曜日

材木として「イ」かしたい☆


こんにちは、今日は土地造成のために伐採したクスノキを運びました。
青空の下、水分たっぷりの緑が映える。
クスノキ特有の樟脳が香る。

伐採の前日には施主様からメールが来た。
さっき祈ってきた、よろしく、と。
材木としてうまく活かしてやりたいものです、と。

ふと「イ」かすの変換に迷う。
木は伐られても生きている。人はそれを活かす。
人間のエゴイズム丸出しの言葉遊びとも言えるけど、そういう心の動き、嫌いじゃあない。

木は人間にとって都合が良い存在だから、大切にする。
それでいいじゃん。



木を切ると言うことは命をいただくことだと、倒れた木が語っていた。
切り口から湧く水、温かい切り口、しっとりとした香り。
大きい声では言えないけど、たぶん倒れた木との会話があった。
そんな気がした。

偽善なのかな?

2010年6月23日水曜日

ホームページ更新しました☆

こんにちは、梅雨到来といった日が続きます。

ホームページの更新をしました。
U様邸、S様邸の施工実績を追加してあります。
写真が少なくて残念ですが、のぞいてやってください。

前回の更新が二週間前、このブログも、更新少ないですよね。
すみません。
数は少ないながらものぞいてくれている人に見捨てられないように頑張ります。

さて、ハタノホームの作業場では手刻みによる上棟の準備が始まりました。
予定では秋の上棟です。
大工君が知恵を絞って色々やってくれているので、また写真なんかもアップしていきたいと思います。

昔は当たり前だった写真のような木組み。
だんだんと少なくなっています。
積み重ねられてきた知恵の結晶、失くしてしまうのはあまりにも惜しい。

しかし美しいです。木と木が組み合わさっている姿は。
組み上げられた木はじっと押し黙ったまま。
実に静かな強さ。

神社やお寺に行くとついついそんな所に目がいってしまいます。
そんな時には、梁の上に溜まった埃すらも愛おしく思えるから不思議です。

2010年6月4日金曜日

タタミは便利なモノ☆

見学会も終わったので一息つきに京都へ行ってきました。



友人の営むお店で癒されたり、アフリカはジンバブエの民俗楽器ムビラのライブを聴いたり、泉涌寺、雲龍院など見て回り、人の少ない平日の京都を満喫し、最後にちょろっと築百年以上の借家に住む友人宅へと…。

彼はタタミ職人の下で修行しながら日本の伝統文化の衰退を憂いているのですが、ある時小学生を相手にタタミの素晴らしさを伝える機会があったそうな。

彼は熱心にタタミの良さ、伝統の素晴らしさを伝えたのでした。
ところが、そんな彼に返ってきた言葉は


「タタミって便利なんだね」


というものでした。

これは如何に…、彼は日本の伝統文化であるタタミの良さを伝えたのに、小学生はそれを便利なモノだと言う。これには他の職人たちも驚いたそうな。
これは小学生が素直だという話ではありません。

タタミが伝統文化として息づいているのは、「タタミが便利」だったからという本質を、外連味のない小学生の一言が喝破し、職人たちがタタミの本質を再認識させられたというお話です。

タタミは単に和室の演出のためにあるのではなく、日本の気候風土に根ざした便利なアイテムだったのです。
この話を聞いて思いました。これは畳だけの話では無い、と。

木造建築も、食べ物も、何もかも、知恵、伝統として残っているモノには「便利」という合理的判断が働いているのです。

知っていることがもたらす恵み、これは家づくりには欠かせない事だと思うんです。
1000年以上の知恵の集積を使わない手はない。
家づくりだけではなく全てのことに対しても、メディアから流れてくるイメージや価値観に振りまわされるんじゃなくて、自分の生活に根ざした価値観を見出していくことが大切なんじゃあないかと思うわけです。

そんな家づくりの先には、きっと満足のいく住まいが現れてくるはずです。

※ちなみに写真は雲龍院門前の石、酒肉ネギニラなど禁止なんだって。

タタミは便利☆from京都